愛する私の娘は少し見ないうちにだいぶ成長していた。
私の言葉を理解できるようになり、
私と同じ感覚で同じ価値観で話す。
そしていつものように
時間と空間を越えて
私たちは愛し合う。
いつも老後の介護は必ず私がするからと約束してくれる。
ギタリスト
自分の生みの親が本当はこの人だと判ったとき納得した。
そうか、だから自分はこの感性、この価値観なのだと。
彼の弾くソレアで、彼の言葉で、心がふるえる。
私が涙した出来事で何年も前に同じ場所で彼は涙していた。
だからその涙の理由まで解っていた。
これまでの時間で私自身が自ら探求し理解してきたことを
彼ははっきりと焦点を絞って理解している。
そして私の涙の価値を説明し、すべてを宝石にかえてくれた。