ヘレスの空気を感じるために向かった。

そこは温泉のようだった。

人もフラメンコもすべてが私には温泉のように暖かく気持ちよかった。

往復の気苦労もすべてがそれを感じるために用意されていたかのように。

何もない田舎なのにそこには今の自分に十分な感動や安らぎがあった。

次は、日本人も少なくてもっと普段のなにもない時期のヘレスに行こう。

ヘレスというゆりかごに揺られる時間。

街全体がフラメンコな土地。

そこで呼吸しているだけで自分がフラメンコの中にいるような気がした。

日本でフラメンコ！フラメンコ！って叫んでいる自分がなんか違うような気がした。

もっとフラメンコって呼吸なんだと感じた。