いつもヴィンセントの前では動けなくなる
金縛りにあったみたいに動けなくなる
筆の一つ一つに語りかけられて、絶句する
涙が出るのは、苦しく悲しいからではない
真理に触れるから
マヌエルもヴィンセントも
私の魂に語りかけるから
否応もなく
在るものが在るものに触れ合い
私が私でなくなる瞬間
表現者は異端者でなければならない
迫害されているという緊張感が不可欠
異端であるというフラストレーションがばねになり、強さを与えてくれる
表現者は意識的に異端である環境を作りだし、
そこに身を追い詰めていかなければならない KANAKO