完璧な自分も
満足いく毎日も
手に入ることはなく、
未完成な環境はすべて
自身が完成形へと近づくため

自分の目に映るものすべては自身の姿
完成された自身が存在しないように
完成された環境もまた存在するわけが無い
そして
未完成だからこそ
美しく
未完成だからこそ
愛おしい


円熟
私の未熟さも
あなたの未熟さも
互いに埋めあうからこそ
ひとつになれる


自分は、
目に見えて明らかなものではなく
無音の暗闇で感じるもの
ブラックホールであり
とらえることなどできやしない


もっと
心の目を凝らして
心の耳を澄まして
全身全霊で受けとめる
遥か遠いのに
自分の中に生れてくるもの