一瞬にして消えてしまう
もう二度と手にすることのできないもの
背後から
すごい波となって押し寄せてきた彼女のカンテ(唄)
私の中が震え上がる
私の心を見透かしている
黙って静かに受け応える彼のトーケ(音色)
私を離さないように弾き続ける
いつまでも
私のそばで聞こえる彼の心
たとえ私が言葉ができなくても
言葉を超えたもので会話する
ヒターノの持つ鋭い感性
フラメンコ
なぜ生きているのか
言葉や体がなくてもこんな風に会話することができる存在を知るために
私たちはひとつだということを知るために
愛と信頼の繋がりがすべてを結び付ける
これがあるから生きていられる
私の背中を押して
息を吹き込む
運命の糸がハッキリと目に映り
すべての答えをもらう瞬間