人は独りになると何をするのか
きっと考えるのだろう

他人と意味もない話したり、しょうもないテレビみたり
そんなことで時間をやり過ごしてなにかを先送りしていることをせず
たった独りになったら何をするのか
それは考えることだろう
ではその時何を考えるのか
自分のこと
人生のこと
どうあるべきか
どう生きるべきか



彼女は彼と別れて独りになった
独りになり初めて自分の強さと弱さを理解し
今この瞬間のこの寂しさ悲しさ苦しさ虚しさの中で生きていくことの先に何が存在するのか
なぜ自分がそちらのほうを選んで進んで行こうとしているのか
今の自分にはわからないと涙を流す
そしてそれでも、答えのないみえないところへ向かって走ろうと決めている自分は何なのだろう、何者なんだろうと
今夜も深く深く考える
私も一緒になって考えるが答えは決してみつからない
でも、もしかしたら
人はみな、いずれ
得たいの知れない大きな力に背中を押されてそちらのほうへ向かっていかねばならないのかもしれない
所詮、生きてるうちに答えなど知る由もない



時間
時間はあせるものではない
時間は感じるものである
時間は無駄話するためのものではない
時間は思索するためのものである